トリプルクリームのスーパーリッチ白カビチーズ フロマージュダフィノア エクセレンス(Fromager d’Affinois Ecxellence)
フロマージュ ダフィノアはフランスロワール地方の白カビチーズで、製造の段階でクリームを大量に投入するトリプルクリームという種類に分類されるチーズです。ただ、通常「トリプルクリーム」を謳えるのは乳脂肪分が75%とされているところ、このフロマージュ ダフィノアのパッケージには71%という表記があり、ちょっと矛盾を感じます。
また製法のもう一つの特徴として、生地を滑らかにする特別な超濾過(ウルトラフィルトレーション)の技術が用いられています。
71%という微妙な乳脂肪分の数字が気になるところですが、まぁ4%の差なので細かい事を気にせず、クリーミーな口当たりが予測される白カビチーズを実際にテイスティングしてみましょう。
🌟購入データ
- 購入日:2025年1月
- 購入店:成城石井 アトレ目黒2店
🌟フロマージュ・ダフィノアの基本スペック
生産国 | 🇫🇷フランス |
地域 | ロワール地方 |
タイプ(CPAのグループ分けによる) | 白カビ(トリプルクリーム) |
乳種 | 🐮牛 |
熟成期間 | 14日程度 |
MS/ES(固形分中に於ける脂肪分量) | 71% |
🌟フロマージュ ダフィノアのテイスティングシート
外観 | 外皮 | 白いやや厚みのある外皮。 |
中身 | クリーム色で密度が濃く光沢がある生地。若干チョーク状の部分がある。 | |
テクスチャー | 触感 | 柔らかく弾力がある。 |
食感 | 極めてクリーミー。まるでバターのような滑らかな食感。 | |
風味 | 香り | 白カビらしいマッシルームのような香り。 |
味 | 濃厚でコクがある。酸味や塩味は薄く、脂肪由来の甘みが極めて強い。 |
🌟フロマージュ ダフィノア お酒とのマッチングの検討
フロマージュ ダフィノアの特徴はなんと言っても大量のクリーム添加。実際に食べてみると、その滑らかな口当たりに驚きます。ウルトラフィルトレーションの効果か、極めてキメの細かい食感で口の中ですぐに溶けて行きます。そう、その食感はまさにバター。熟成チーズ特有の酸味は低く、また塩気も穏やかなため、クセが無く非常に食べやすいチーズです。ただし、「これチーズなの?」というほどの強いバター感のため、支持には評価が分かれそうなところです。
そんな超クリーミーなトリプルクリーム白カビチーズフロマージュ ダフィノアをlet’s tryでチーズプラス!
🌟マッチングスコア
赤ワイン 重め | △ | 赤ワイン 軽め | ◎ |
白ワイン ドライ | ◎ | 白ワイン フルーティ | ◎ |
日本酒 淡麗 | ⚪︎ | 日本酒 芳醇 | △ |
ビール | × | ハイボール | ⚪︎ |
オンザロック | ◎ | カクテル | △ |
チューハイ | △ | 焼酎(ロック・水割り・ ソーダ割り・お湯割り) | × |
🌟 フロマージュ ダフィノア 最強のマリアージュ
強烈なクリーム感(バター感)との相性は、軽めの赤ワインがとてもフィットします。あまり重厚な赤ワインは、味のバランス的にマッチしません。食感はまったりと濃厚ながら味自体は比較的あっさりしているからだと思われます。
一方、白ワインとも相性が良いです。あまり良い表現では無いかもしれませんが、口に広がる脂肪感を溶かすような中和的なテイストが良いバランスを生み出します。また、このクリーミー感は和風のものとはバランスが取りづらく、日本酒、焼酎とも相性があまり良くないと思います。
一方、ハードリカーは比較的よくマッチし、ロックで飲めるウィスキーやブランデーとは良く合います。要は、レーズンバターがウィスキーのつまみに合うのと同じロジックでしょうね。
今回の独断と偏見に満ちた最強のチーズプラス!は軽めのオーガニック赤ワイン(カベルネ)に決めました。
🌟フロマージュ ダフィノア 推奨の食べ方
極めてクリーミーなフロマージュ ダフィノアは、特にクセもなく形状も食べやすいので、そのまま楔形にカットしておつまみとして食べても十分に美味しいです。今回自分では試しませんでしたが、パンやクラッカーに乗せても美味しく召し上がれると思います。特に全粒粉の生地のパンにはこの濃厚なクリーム感が良く合うと思います。
今回、たまたま冷蔵庫に入っていた青カビチーズ ロックフォールを隣に添えて食べてみたところ、メチャクチャバランスが良くなりました。フロマージュ ダフィノア自体にクセは無く、塩気も薄いので、パンチの強い青カビチーズはとてもバランスが良くなります。そしてそのコントラストは軽めの赤ワインとのバランスは絶妙。
フロマージュ ダフィノアには青カビチーズを添えて、チーズプラス!
🌟フロマージュ ダフィノア Plus!
濃厚なフロマージュ ダフィノアの脂肪味。このテイストを中和してバランスを取るさっぱりした方向をチョイスするか。或いは濃厚に濃厚を重ねて徹底的にドロドロ感を楽しむか。迷った挙句後者のドロドロ方向を選びました。まぁファンクながらもあまり泥臭いものより若干のキャッチーさがあるものがより相応しいとの判断で選んだ曲が、Bar-Kaysの『Boogie Body Land』。数あるBar-kaysのアルバムの中でも特に名作との呼び声の高い『As One』の1曲目に収録されているこの曲。
この粘りつくような古くて新しい永遠の濃い〜音。1980年の超濃厚なファンキーサウンドがフロマージュ ダフィノアのクリーミーな味わいにチーズプラス!