衝撃のゴルゴンゾーラ ドルチェ

青かびチーズの概念を根底から揺るがす一撃ゴルゴンゾーラ・ドルチェ(Gorgonzora Dolce)。

ゴルゴンゾーラ ドルチェ 見た目のインパクトも強烈 (写真協力 フィオル ディ マーゾ)

 青かびチーズと言えば、イタリアのゴルゴンゾーラ、英国のスティルトンそしてフランスのロックフォールが世界の3大青かびチーズとして確固たる地位を築いています。
 そのうち、ゴルゴンゾーラは癖の強いピッカンテと、やや角がとれたドルチェの2種類があることは割と知られていません。一般にクセが強いと思われている青かびチーズなのにマイルドタイプのゴルゴンゾーラドルチェ。今回は、敢えて一見矛盾したコンセプトを持つこのゴルゴンゾーラドルテェをピックアップし、そのポテンシャルを確かめてみます。

🌟購入データ

🌟ゴルゴンゾーラドルチェの基本スペック

 ゴルゴンゾーラは北イタリア産の青かびチーズ。伝統的にストラッキーノと呼ばれる山岳地帯で用いられる牛乳を使用して作られます。ドルチェタイプはピカンテタイプに比べて水分が多く、また青かびの量が少なく全体にマイルドなテイストです。

生産国🇮🇹イタリア
地域ピエモンテ及びロンバルディア
タイプ(CPAのグループ分けによる)青かび
乳種🐮牛(ドルチェは無殺菌乳、ピカンテは殺菌乳)
熟成期間6ヶ月程度
MS/ES(固形分中に於ける脂肪分量)50%

🌟テイスティングシート

外観外皮ピンク色で分厚い。
中身アイボリーでクリーム状。黄緑色っぽい青かびが所々見える。
テクスチャー触感水分が多く、クリーム状。粘りが強い。
食感クリーミーで口溶けが良い。
風味香りマイルドな乳の香りが強い。青かびのメチルケトンは極めて穏やか。
塩気はそこそこしっかりしているが圧倒的に旨みが強い。


🌟お酒とのマッチングの検討

 チーズ自体が淡白な香りとまろやか食感なため、フルボディの赤ワインなどはバランスが悪いです。一方、白ワインやスパークリングワインといったライト感覚なワインとの相性は素晴らしいの一言。さらに、日本酒や焼酎といった日本のお酒も、強烈な個性のもの以外は殆どフィットしてしまいそうな守備範囲の広さです。見た目のインパクトに加えて、ひとくち口に入れた時の口いっぱいに広がる旨みは衝撃的。熟成系の旨みとは異なる、まろやかながらパンチのある個性的な旨みは、広い範囲のお酒との相性の可能性を感じさせます。
 ワインなら白、スパークリングは間違いなくフィット。赤でも軽いタイプなら合いそうです。その他、ビール、日本酒(冷)とも相性は良さそう。焼酎やリキュール類も、ソーダ割りなどとは相性が良いと思われます。

🌟マッチングスコア

赤ワイン(フルボディ)×赤ワイン(ライト)
白ワイン(辛め)白ワイン(甘め)
日本酒(淡麗)日本酒(芳醇)
ビールウィスキー
バーボン(ソーダ割り等)ラム(ソーダ割り等)
テキーラ(ソーダ割り等)ジン(ソーダ割り等)
ウォッカ(ソーダ割り等)芋焼酎
麦焼酎その他(泡盛)⚪︎

🌟ゴルゴンゾーラ ドルチェ 推奨の食べ方

 そのままスプーンで掬って食べても十分に美味しいですが、テーブル上はあまりエレガントではないので、何かにディップして食べるのがオススメです。

+バゲット

+クラッカー

+野菜スティック

+焼き海苔→日本酒とのペアリングに抜群


 また、牛乳や生クリームなどでのばして、パスタソースにしても絶品です。

🌟ゴルゴンゾーラ ドルチェ Plus!

 守備範囲が広く使い勝手が良い上に抜群の旨みの強さを誇るゴルゴンゾーラ ドルチェ。お酒との合わせ方としては、やはりそのものの味がなるべくストレートに味わえるよう、薄めに切ったバゲットにたっぷりディップするのがお勧めです。
絶妙な味わいに花を添える音楽としてはフュージョン系がフィット。今回は、ライトなサウンドアレンジとアップ目のテンポが気持ち良いスパイロジャイラの「Shaker Song」をチョイス。1979年のデビューアルバム「Spyro Gyra」の一曲目に収録されています。

Spyro Gyra の名盤デビューアルバム『Spyro Gyra』

 

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