チーズプロフェッショナルへの道 その17       

 『チーズの教本』第 2章 地域別チーズ② イタリアチーズの全体像

イタリアのハードチーズ

 『チーズの教本』内最大ボリュームのフランス編に続くのは、フランスに次いでボリュームの多いイタリアです。イタリアの気候は地中海性気候で、基本的には冬季に雨量が多く夏季は乾燥しているのが特徴ですが、国土が南北に長い地形であるため、地域によってかなり気候が異なります。例えば、北部の冬は雪に閉ざされ厳しい気候となりますが、シチリア等の南部は年間を通して温暖で比較的乾燥をしています。
 さらに中央にアペニン山脈という高地があり、地域によってかなり環境が異なるため、様々な個性を持ったチーズが伝統的に各地で作られています。

🌟 イタリアのD.O.P.チーズ 全体像

『チーズの教本』で紹介されているイタリアのチーズD.O.P.(原産地名称保護)チーズは55種類。ただし、その紹介の仕方は、写真のある無しや説明文のボリューム等、アイテムによってかなりの差があります。
 C.P.A. チーズプロフェッショナル試験の通過を主たる目的とするこの記事シリーズでは、55個のチーズの中で、試験に関係する可能性がありそうなアイテム29個だけに絞ってここに取り上げます。
 まずはそれら全体を観るために、イタリア全体の地図とそれぞれのアイテムの番号を付し、俯瞰で把握します。

地図番号地方名原語名称日本語名称タイプ
1ヴァッレ・ダオスタFontinaフォンティーナハード
2ピエモンテBraブラハード
3Castelmagnoカステルマーニョハード
4Rascheraラスケーラハード
5Robiola di Roccaveranoロビオラ・ディ・ロッカヴェラーノ酵母
6Toma Piemonteseトーマ・ピエモンテーゼハード
7ロンバルディア
Bitto
ビットハード
8Valtellina Casera ヴァルテッリーナ・カゼーラハード
9(ピエモンテ)Gorgonzolaゴルゴンゾーラ青カビ
10Taleggioタレッジョウォッシュ
11トレンディーノ・
アルト・アディジェ
Puzzone di Moena / Spretz
Tzaori
プッツォーネ・ディ・モエーナ /
スプレッツ・ツァオーリ
ハード
12ロンバルディアQuartirolo Lombardo クアルティローロ・ロンバルドソフト
13Salva Cremascoサルヴァ・クレマスコウォッシュ
14エミリア・ロマーニャParmigiano Reggianoパルミジャーノ・レッジャーノハード
15Piaveピアーヴェハード
16ピエモンテ/ロンバルディア/ヴェネト/エミリア・ロマーニャGrana Padanoグラナ・パダーノハード
17ヴェネトMonte Veroneseモンテ・ヴェロネーゼハード
18Asiagoアジアーゴハード
19フリウリ・ヴェネツィア・ジュリアMontasioモンターズィオハード
20ロンバルディアProvolone Valpadanaプロヴォロ~ネ・ヴァルパダーナハード
21マルケCasciotta d’Urbinoカショッタ・ドゥルビーノハード
22ラツィオPecorino Romanoペコリーノ・ロマーノハード
23トスカーナPecorino Toscanoペコリーノ・トスカーノハード
24カンパーニャ/ラツィオ/プーリアMozzarella di Bufala Campanaモッツォレッラ・ディ・ブーファラ・カンパーナフレッシュ
25カラブリアCaciocavallo Silanoカチョカバッロ・シラーノハード
パスタフィラータ
26サリディーニャPecorino Saldoペコリーノ・サルドハード
27シチリアPiacentinu Enneseピアチェンティヌ・エンネーゼハード
28Pecorino Sicilianoペコリーノ・シチリアーノハード
29Ragusanoラグザーノハード
パスタフィラータ
イタリアの主たるD.O.P.チーズリスト


 

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