秋冬の期間限定 チーズ界の宝石 モンドール(Mont d’Or) 

モンドール(Mont d’Or) 

 モンドールはフランスのウォッシュチーズの中でも特別な存在。フランスチーズの宝石とも呼ばれます。モンドールはフランスのハードチーズで最も有名なコンテと同じフランシュ=コンテ地方で、期間限定で製造されています。その製造期間は、8月15日から翌年の3月15日まで。また販売期間も限定されており、9月10日から翌年5月10日とされています。
 フランスのウォッシュチーズの中ではクセが強くなく、極めて食べやすいクリーム状のチーズ。エピセアという針葉樹の箱で入れられて作られており、上部の厚めの皮をナイフでカットしスプーンで掬って食べます。トロトロで濃厚。
 年に一度は食べたい秋〜冬の間のマストチーズ。ただ、トロトロの状態のチーズであるため、カットされているものだとあまり意味がなく、小さくても400g以上のホールを買わざるを得ないため値段は張ります。そして、人数が多い方がより楽しく食べられます。

🌟購入データ

🌟モンドールの基本スペック

生産国🇫🇷フランス
地域フランシュ=コンテ地方
タイプ(CPAのグループ分けによる)ウォッシュ
乳種🐮牛(無殺菌)
熟成期間最低21日
MS/ES(固形分中に於ける脂肪分量)45%
モンドール(Mont d’Or)の基本スペック

🌟モンドールのテイスティングシート

外観外皮オレンジ掛かったゴツゴツした厚みのある外皮。波打っている。
中身クリーム色のクリーム状。
テクスチャー触感トロトロの状態。
食感キメが細かくクリーミー。
風味香り外側はウォッシュチーズらしいリネンス菌発酵独特の香り。中身は若干フルーツを感じる。
濃厚でコクがある。優しくも奥深いミルクの味わい。
モンドール(Mont d’Or)のテイスティングシート

モンドール トロトロで濃厚な独特のウォッシュチーズ

🌟モンドール お酒とのマッチングの検討 

 モンドールはウォッシュチーズながらウォッシュ独特のリネンス菌発酵のクセを殆ど感じません。しかも状態の良いものはトロトロのクリーム状。スプーンで掬ってバゲット等に塗って食べるのが美味しくて食べやすいです。
 濃厚な味わいながらも、口当たりは滑らかであまり強さは感じません。従って、ワインだとすればフルーティな白ワインか軽めの赤ワインが良さそうです。

 秋〜冬の季節限定、トロトロウォッシュチーズモンドールに赤白ワインを中心にlet’ tryでチーズプラス!

🌟マッチングスコア

赤ワイン 重め 赤ワイン 軽め
白ワイン ドライ ⚪︎白ワイン フルーティ
日本酒 淡麗⚪︎日本酒 芳醇⚪︎
ビールハイボール
オンザロックカクテル
チューハイ×焼酎(ロック・水割り・
ソーダ割り・お湯割り)
⚪︎
モンドールのマッチング分類

白ワインとも相性は抜群 モンドール

🌟 モンドール 最強のマリアージュ

 マッチングの結果は予想通り、白ワインや軽めの赤ワインがとてもフィットしました。重厚な赤ワインもまぁまぁですが、モンドールは濃厚なチーズながら口当たりは比較的軽やかなのでバランス的には重すぎない方が合いやすいです。

 クリーミーな食感とリッチな味わいが特徴なので、旨みがしっかりしているお酒とは全般に相性は良いです。ビールもスーパードライのようなタイプは合いにくいですが、エールビールや黒ビールなどとは良いバランスだと思います。
 ウィスキーやブランデー等の洋酒、芳醇ないも焼酎なでのリッチなフレイバーのハードリカーのオンザロックとも相性は良いです。
 比較的色々なお酒との相性の良いモンドールですが、今回の独断と偏見に満ちた最強のチーズプラス!はやはり王道、軽めの赤ワイン(カベルネ)にします。ただ、せっかくなのでちょっとした個性を出したくアメリカのポップ感のある赤ワインをチョイスしました。

アメリカのコスパワイン T.N.T
ポップなラベルデザイン T.N.T

🌟モンドール 推奨の食べ方

 
 すでに書いたようにトロトロのモンドールはバゲットかクラッカーに塗って食べるのが食べやすく美味しいです。また、アルミホイルを巻き、オーブンで加熱してチーズフォンドュのように野菜スティックなどに付けて食べるのも絶品です。上部の皮の部分や外側は、カビなのを削り取ってオーブンで焼いて食べるのも最高のおつまみになります。
 モンドールはホールで購入せざるを得ないため値は張りますが、大勢で色々な楽しみ方が出来、また無駄なく食べられるので結果的にはとてもコスパが良く楽しいチーズです。

🌟モンドール Plus!

珠玉の名曲が詰まった Getz/Gilberto

モンドールは全般に穏やかで上質なテイストのチーズ。そしてトロトロの食感はマイルド。そんなテイストのチーズには電子音や強烈なビートはあまりフィットしません。静か目で耳心地の良い方向性のサウンドが互いに特徴を補完しやすい感じがします。そこで今回はボサノバ系ジャズの名盤Stan GetzとJoao Gilbertoの『Getz/Gilberto』から一曲ピックアップ。このアルバムの中では『Girl from Ipanema』が有名ですが、モンドールの温かみと深みのある味わいに合わせて『Desafinado』をチョイスしました。

 上質なアコースティックなサウンドをトロトロで濃厚なモンドールの味わいにチーズプラス!

 


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA